この前のNHKスペシャルのことをブログに書いたら
今までで一番アクセス数がよかったんですが
やっぱり、それは「勝ち組vs負け組」の構図が
みんなの最大関心事だって事なんだろうと思います。

勝ち組にとってみれば立場の弱い者を見て優越感に浸り
負け組にとってみれば自分たちを虐げるものに反発することで
自分のメンツを保つってことなんでしょう。。。

この前はながら視聴だったのですが
再放送は番組の構成を考えながら見ていました。

番組を見ながら、以前に見た
オウム真理教を内側から取り上げた「A」「A2」のことが
頭に浮かんでいました。

というのは写っていることや言葉はすべて本当のことですが
編集した人の意図で新しい“事実”が出現するということです。

彼らが起こした犯罪と
法律で定められた賃金を守らない元請のバス会社

ともに、その事実だけ見ればけしからんということですが

バスの話については、それ以前に
なぜ規制緩和がなされたのか?
その背景の説明がされていないのに
今の賃金が高いのかどうかを判断することは私には出来ません。

ドキュメンタリーにおいては
製作者側の意図がもちろん反映されているわけで
それは今回の番組においては

前述の勝ち組負け組み論で構成されている
ということなんでしょう。

今回のツアーバス問題を論じるには
・旅行会社
・バス会社
のほかに

規制緩和を行った国、行政の声をもう少し出す必要が
あったんだなと思います。

規制緩和の背景には外国や関係団体の
陳情や圧力があったんでしょうけど。

そんなわけで肝心なところを追求してないっていう意味では
ドラフト制度、スカウト制度の問題の追求が目的だったものが
論点がずれて(意図的にずらしてってのが本質だと思う)
高校の特待制度の撲滅にフォーカスしている
マスゴミの皆様の報道姿勢に通じているなと感じます。

基本的に報道のレベルが高いNHKでこれですから
ちょっと絶望してしまうのは私だけでしょうか?

ちなみに高校野球を炎天下の大阪で
トーナメント方式で開催し
将来有望な高校生をつぶしておいて美談にする
方々のことですから何でもありなんでしょうけど・・・