昨日は「企業Twitterは誰が使うべきか」という
企業Twitterの活用体制やポリシーについてのセミナーに参加してきました。
会場はユビキタス協創広場 CANVASで
この会場に行ったのは2回目でしたが、カッコいい場所だなと改めて思いました。
さて、セミナーの全体の雰囲気は
昨日セミナーから家に帰っている途中で
もうTogettterに上げていただいた方がいたのでそれを見るのがいいと思います。
セミナー「企業Twitterは誰が使うべきか」 〜 ハッシュタグ " #asken930 " まとめ (2010年6月18日(金)開催)
このブログでは全体を通して印象に残ったことをつらつらと書きます。
企業Twitterの活用体制やポリシーについてのセミナーに参加してきました。
会場はユビキタス協創広場 CANVASで
この会場に行ったのは2回目でしたが、カッコいい場所だなと改めて思いました。
さて、セミナーの全体の雰囲気は
昨日セミナーから家に帰っている途中で
もうTogettterに上げていただいた方がいたのでそれを見るのがいいと思います。
セミナー「企業Twitterは誰が使うべきか」 〜 ハッシュタグ " #asken930 " まとめ (2010年6月18日(金)開催)
このブログでは全体を通して印象に残ったことをつらつらと書きます。
▼『ソーシャルメディアをどう読み解くか』
いつもTwitterやブログ等で海外を中心としたソーシャルメディアの事例を
紹介してくれているイケダハヤトさんのセッション。
■Twitterの隆盛をどう読み解くか?
-「情報の可視化」「マッチング」などのキーワード
-消費者のアイデンティティが明確になることで
よりパーソナルなコミュニケーションが可能になる
-関係構築に向いているツール
-可視化されたタッチポイントをどう活用すべきか
■Twitterは誰が使うべきか?
-誰でもいいが、あるといい資質が何個かある
あとは
CCO(チーフ・コンテンツ・オフィサー)やコミュニティ・マネージャーの
話もありましたが
その中で
Aggregate
Filter
Connect
という話がありましたが
私はこれを以下のような流れだと理解しました。(合ってるかな?)
「世界中に数多ある情報を集めて」
↓
「人やテクノロジーなどでフィルタリングや重み付けをして」
↓
「価値あるコンテンツとして発信する」
▼『欧米企業のソーシャルメディア化がもたらす日本ブランドの危機』
2つ目のセッションはOnline Adの笠井さんでした。
タイトルの通り欧米企業の事例を紹介していただき
ソーシャルメディア化によりパラダイムシフトが起こっているのだけど
日本の企業はそれについてこれているのか?
という問題意識を投げかけていただいたと理解しました。
笠井さんのお話のなかでソーシャルメディアの使い方でも
二極化が起こっていて
・ツールありきで、既存のマーケティング手法をソーシャルメディアでやる
(私の理解ではTwitterで一方的にセール情報を流すようなもの)
・ソーシャルメディアをEngagementやユーザの声を傾聴したりするなど
IMC戦略構築として活用する
このセッションでは後者の活用をしている
BestBuyやPepsi、Cisco、Fordなどの事例を紹介していただきました。
ただ、日本で同じようなことを全く同じように真似しても
たぶん上手くいかないですし、上記企業のような企画立案・実行ができる
日本企業はほとんどないのが実情だとおもうので
私たちがこれらの事例からどのように実行していくのかは
非常に頭の痛いところだなと感じました。
でも、楽天は海外展開していくので
日本で成功した顧客増大サイクルの考え方とそれを極大化して行った手法が
海外でお上手くいくとは限らないと思いますので
大いに参考になるセッションでした。
▼『ソーシャルメディアの“責任者”を置いたマイクロソフトの取り組み』
いつもTwitterやブログなどを愛読(笑)している
熊村さんのセッションは、予想通り熱かったです。
・マイクロソフトにはもともと「デジタルマーケティングイニシアチブ」という
概念やそれを導入、推進するフレームワークがある
・ソーシャルメディアハンドブックは「知る」「攻める」「守る」という構成に
なっていて、最近よく言われるソーシャルメディアポリシー/ガイドラインは
そのなかの「守る」というところに相当している
・重要なのは戦略策定、プランニングが施策の成否の70%を決めると意識すべき
・ただ単にソーシャルメディアを使えばいいというものはない
・日本なりの戦略がなければ意味がない
・社内事例の共有は積極的に行うこと
・ソーシャルメディアガイドラインについてはお約束事だけでは意味がない
・規制ではなく啓発すつことに重きを置くこと
・トレーニングの時間を惜しまない
・推進役になるため、まずは自分がソーシャルメディアにどっぷり浸かること
・一方で客観的にソーシャルメディアを語れるようになること
・[関係部門数]×[組織階層]分の社内調整を覚悟すること (>_<)
などが印象に残りました。
特に社内事例での共有や啓発は重要だなと改めて感じました。
これはぜひ社内でやらなければ、というかやりましょう!
▼『IBMのソーシャル・メディア・ガイドラインとその活用事例』
これはIBMで特に社員に向けた事例の紹介でした。
私が印象に残ったのは
・IBMの企業行動基準(倫理規定)というのがまずあって
「IBMソーシャル・コンピューティングのガイドライン」という
ソーシャルメディア活用のガイドを社内と対外的にも示している
・IBMとしてはソーシャルメディアは個人の意見・考えを表す場であり
世の中に役立つ意見を持つ社員がIBMに所属していることが
IBMにとってのブランディングであると考え、社員の自主性を尊重している
・社内でのサポートして社内研修プログラムや情報共有コミュティの開設
なども行っている
これらの話は、一般的に今までは
個人<会社であり、意見をあまり外部に出してはいけない雰囲気が
あった(というか今もそうかな?)なかで
企業としても社員としてもいい形だなと感じました。
まあ、一方で
会社が社員を定年までずっと面倒見る形が崩壊してしまったことも
要因としてはあるとは思いますが。
しかし、会社として方針が定まっているというのは
情報発信をしたい社員にとっては心強いと思います。
▼ソーシャルメディアポリシーを掲げた背景と取り組み
国内企業初ソーシャルメディア・ポリシーを公開したNECのお話でした。
・ソーシャルメディアの位置づけを
ペイドメディアと自社メディアの隙間を埋めるものと定義している
・ソーシャルメディアポリシーの公開をした理由
-公式アカウント開設の後押しを行うため
-外部の人たちへの恩返し
・ソーシャルメディアガイドラインの内容は
-基本ルールやマナー、ガイドラインのNEC Wayにおける位置づけ
-ソーシャルメディア利用の戦略策定
-コミュニティ参加にあたっての心構え
-評価/分析について
-附則
このセッションのなかで「はやぶさ」帰還キャンペーンの紹介がありましたが
評価基準や計測の仕方も非常に参考になりました。
ちなみにお問い合わせ、意見交換などのお誘い歓迎ということなので
今後ぜひご担当の方々と情報交換したいですね!
こんな感じで長々と書いてしまいましたが
ツールありきではなくお客さまや関係者と
どういうふうにコミュニケーションしていくのかというのは
なかなか悩ましい問題です。
営利企業に属していると
中長期の戦略立案、実行よりも
どうしても直近の売上、メリットを優先させられがちです。
そう行った意味で、ソーシャルメディアの活用においては
直近の成果を強く求められる組織よりも
中長期的に物事を考えられる組織やタスクフォースで
ある程度指針をつくって上げるべきなのかなと思います。
現状では
来週までにTwitterのフォロワーを○人にしろ!
という意味不明な指示が至る所でされているというのも耳にします。
そういうことが本来の目的ではないことは
そんなクレイジーな指示をする人でも
組織から離れて一個人として考えてみれば分かるはずです。
話脱線してしまいましたが
今回皆さんに紹介していただいた事例や考えを踏まえて
いかにして自分たちの戦略・戦術に落としこんでいけるか
これからも日々考えながら試行錯誤を繰り返していきたいと思います。
いつもTwitterやブログ等で海外を中心としたソーシャルメディアの事例を
紹介してくれているイケダハヤトさんのセッション。
■Twitterの隆盛をどう読み解くか?
-「情報の可視化」「マッチング」などのキーワード
-消費者のアイデンティティが明確になることで
よりパーソナルなコミュニケーションが可能になる
-関係構築に向いているツール
-可視化されたタッチポイントをどう活用すべきか
■Twitterは誰が使うべきか?
-誰でもいいが、あるといい資質が何個かある
あとは
CCO(チーフ・コンテンツ・オフィサー)やコミュニティ・マネージャーの
話もありましたが
その中で
Aggregate
Filter
Connect
という話がありましたが
私はこれを以下のような流れだと理解しました。(合ってるかな?)
「世界中に数多ある情報を集めて」
↓
「人やテクノロジーなどでフィルタリングや重み付けをして」
↓
「価値あるコンテンツとして発信する」
▼『欧米企業のソーシャルメディア化がもたらす日本ブランドの危機』
2つ目のセッションはOnline Adの笠井さんでした。
タイトルの通り欧米企業の事例を紹介していただき
ソーシャルメディア化によりパラダイムシフトが起こっているのだけど
日本の企業はそれについてこれているのか?
という問題意識を投げかけていただいたと理解しました。
笠井さんのお話のなかでソーシャルメディアの使い方でも
二極化が起こっていて
・ツールありきで、既存のマーケティング手法をソーシャルメディアでやる
(私の理解ではTwitterで一方的にセール情報を流すようなもの)
・ソーシャルメディアをEngagementやユーザの声を傾聴したりするなど
IMC戦略構築として活用する
このセッションでは後者の活用をしている
BestBuyやPepsi、Cisco、Fordなどの事例を紹介していただきました。
ただ、日本で同じようなことを全く同じように真似しても
たぶん上手くいかないですし、上記企業のような企画立案・実行ができる
日本企業はほとんどないのが実情だとおもうので
私たちがこれらの事例からどのように実行していくのかは
非常に頭の痛いところだなと感じました。
でも、楽天は海外展開していくので
日本で成功した顧客増大サイクルの考え方とそれを極大化して行った手法が
海外でお上手くいくとは限らないと思いますので
大いに参考になるセッションでした。
▼『ソーシャルメディアの“責任者”を置いたマイクロソフトの取り組み』
いつもTwitterやブログなどを愛読(笑)している
熊村さんのセッションは、予想通り熱かったです。
・マイクロソフトにはもともと「デジタルマーケティングイニシアチブ」という
概念やそれを導入、推進するフレームワークがある
・ソーシャルメディアハンドブックは「知る」「攻める」「守る」という構成に
なっていて、最近よく言われるソーシャルメディアポリシー/ガイドラインは
そのなかの「守る」というところに相当している
・重要なのは戦略策定、プランニングが施策の成否の70%を決めると意識すべき
・ただ単にソーシャルメディアを使えばいいというものはない
・日本なりの戦略がなければ意味がない
・社内事例の共有は積極的に行うこと
・ソーシャルメディアガイドラインについてはお約束事だけでは意味がない
・規制ではなく啓発すつことに重きを置くこと
・トレーニングの時間を惜しまない
・推進役になるため、まずは自分がソーシャルメディアにどっぷり浸かること
・一方で客観的にソーシャルメディアを語れるようになること
・[関係部門数]×[組織階層]分の社内調整を覚悟すること (>_<)
などが印象に残りました。
特に社内事例での共有や啓発は重要だなと改めて感じました。
これはぜひ社内でやらなければ、というかやりましょう!
▼『IBMのソーシャル・メディア・ガイドラインとその活用事例』
これはIBMで特に社員に向けた事例の紹介でした。
私が印象に残ったのは
・IBMの企業行動基準(倫理規定)というのがまずあって
「IBMソーシャル・コンピューティングのガイドライン」という
ソーシャルメディア活用のガイドを社内と対外的にも示している
・IBMとしてはソーシャルメディアは個人の意見・考えを表す場であり
世の中に役立つ意見を持つ社員がIBMに所属していることが
IBMにとってのブランディングであると考え、社員の自主性を尊重している
・社内でのサポートして社内研修プログラムや情報共有コミュティの開設
なども行っている
これらの話は、一般的に今までは
個人<会社であり、意見をあまり外部に出してはいけない雰囲気が
あった(というか今もそうかな?)なかで
企業としても社員としてもいい形だなと感じました。
まあ、一方で
会社が社員を定年までずっと面倒見る形が崩壊してしまったことも
要因としてはあるとは思いますが。
しかし、会社として方針が定まっているというのは
情報発信をしたい社員にとっては心強いと思います。
▼ソーシャルメディアポリシーを掲げた背景と取り組み
国内企業初ソーシャルメディア・ポリシーを公開したNECのお話でした。
・ソーシャルメディアの位置づけを
ペイドメディアと自社メディアの隙間を埋めるものと定義している
・ソーシャルメディアポリシーの公開をした理由
-公式アカウント開設の後押しを行うため
-外部の人たちへの恩返し
・ソーシャルメディアガイドラインの内容は
-基本ルールやマナー、ガイドラインのNEC Wayにおける位置づけ
-ソーシャルメディア利用の戦略策定
-コミュニティ参加にあたっての心構え
-評価/分析について
-附則
このセッションのなかで「はやぶさ」帰還キャンペーンの紹介がありましたが
評価基準や計測の仕方も非常に参考になりました。
ちなみにお問い合わせ、意見交換などのお誘い歓迎ということなので
今後ぜひご担当の方々と情報交換したいですね!
こんな感じで長々と書いてしまいましたが
ツールありきではなくお客さまや関係者と
どういうふうにコミュニケーションしていくのかというのは
なかなか悩ましい問題です。
営利企業に属していると
中長期の戦略立案、実行よりも
どうしても直近の売上、メリットを優先させられがちです。
そう行った意味で、ソーシャルメディアの活用においては
直近の成果を強く求められる組織よりも
中長期的に物事を考えられる組織やタスクフォースで
ある程度指針をつくって上げるべきなのかなと思います。
現状では
来週までにTwitterのフォロワーを○人にしろ!
という意味不明な指示が至る所でされているというのも耳にします。
そういうことが本来の目的ではないことは
そんなクレイジーな指示をする人でも
組織から離れて一個人として考えてみれば分かるはずです。
話脱線してしまいましたが
今回皆さんに紹介していただいた事例や考えを踏まえて
いかにして自分たちの戦略・戦術に落としこんでいけるか
これからも日々考えながら試行錯誤を繰り返していきたいと思います。